臨月に入り、先生からたくさん歩くように言われてからテクテクたくさん歩きました。近所の友達と久しぶりに会う口実でお散歩に付き合っていただき3時間くらい歩きながらおしゃべりしたことも今では良い思い出です。
さて、産後のファミリーサポートをお願いしようということになり手続きをしました。紹介していただいたヘルパーさんと顔合わせがてら産前に一度部屋の掃除をお願いしました。ヘルパーさんは子育てを終えたベテランママさんで話しやすい人でした。そして終わってからもお茶を飲みながらおしゃべり。「今日は良い話しを聞いてとても良い一日だった」というヘルパーさん。聞いてみると、近所のお寺に寄ってきたらそこで良い話しを聞いたのだとか。
「“阿吽の呼吸”の“阿吽”の意味を知ってる?」
阿吽の呼吸っていうくらいだから、揃ってるとかペアみたいな? その程度の知識でしたが、
“阿吽は始まりと終わりを意味して、お寺にある仁王様は赤くて口を開けている阿形と、黒っぽくて口を閉じている吽形が両側にいて、産まれた時はオギャーと口を開けて赤い姿で始まり、死ぬ時は息を引き取るというように口を閉じて血色がなくなり終わるのを表している。だから阿吽の呼吸は吐く息と吸う息で対になっているということ。”
なるほど。
仁王様は知っていたけど、阿吽とは結びつきませんでした。お恥ずかしながら。
ヘルパーさんも知らなかった〜と言っていて、ちょうどその日に私と初めて会い、まさにもうすぐ始まる命がここにあることが神秘的で不思議なご縁だなぁと話していました。
その話を聞いた数時間後に陣痛が始まりました。
