夜10時ごろ病院の駐車場に入り、こういう時に限って優先スペースが空いてない。遠くに停めて痛みが過ぎた間に歩くも夜間出入口から院内にやっと入ったところでまた痛みが襲ってくる。動けない。警備員さんが車椅子を持ってくれくれましたが、
「お尻が痛くて座れないんです。すみません、せっかく持って来てくれたのに〜」
痛みが過ぎてお礼が言えてよかった。そしてはやく入院病棟へ。大学病院は院内が広すぎる。辿り着けるのだろうかと思うほど遠く感じる。歩き方はお婆ちゃんのように腰が“くの字”。
やっと産科の受付に着き、すぐに陣痛室へ。
まず子宮口の確認をしてくれて何センチだったか開いてました。
「いいね〜」
と言っていたので意外とはやくスポンと産まれるのかという甘い期待をしていました。生理用ナプキンは出血で真赤だったような。
しばらく待機している間に助産師さんがいろいろと質問事項を訊きに来るのですが、前回妊娠したのはいつぐらいですかとか、旦那さんはご存知ですかとか、それ今じゃなくて準備しておけたんじゃないの?というツッコミを入れる余裕もなく、答えるのにも痛みが消えた瞬間しか話しができない状態でした。
しばらくすると何人か入って来て、
「子宮口確認させてください」
と言って2〜3人順番に私の子宮口を確認していました。
「あ!ほんとだ〜開いてる!」
「私もいいですか〜」
私は痛くてそれどころではないです。
そしていよいよ分娩室へ行こうにも、着替えるのも大変だし動けません。
「今のうちに移らないと、どんどん間隔が短くなって歩けなくなっちゃうから今のうちに行っちゃおう!」
その言葉に押されて分娩室へ。何時だったか、夜中の2時ごろだったような。もう産まれるのかなぁと思っていました。夫も付き添ってくれていました。夫にとっては長い待ち時間だったと思います。それに夕ご飯を食べていないのに申し訳ないので「ご飯食べて来なよ」と言ってもずっと側で産まれるのを待っていました。
つづく…
